PayPayオンライン決済とは

PayPayは実店舗で利用できる決済サービスで、コンビニやスーパーマーケットでの買い物でよく利用されている決済手段のひとつです。2019年6月にオンライン決済にも対応したことで、ECサイトやネットショップでもPayPayを利用した決済ができるようになりました。
PayPayオンライン決済はユーザーが現金をチャージしてPayPay(残高)を貯めることで、ECサイトやネットショップでの決済に利用できる仕組みです。PayPayの利用にはまずアカウントを登録しましょう。
PayPayオンライン決済ではPayPay(残高)払いだけでなく、PayPayクレジットの2種類の決済方法があります。残高払いの場合、ユーザーは自分でチャージしたPayPay(残高)の範囲内で買い物を楽しめます。あと払いは利用月の翌月に、前月分の代金をまとめて払う決済方法です。
ネットショップがPayPayオンライン決済を導入するメリットとデメリット

ネットショップでPayPayオンライン決済を導入する主なメリットは次に挙げる4つです。
- 5,500万人のユーザーがおり、新規ユーザー獲得につながる
- 支払い工程が少なくカゴ落ち防止につながる
- 不正利用による被害も保証
- 入金サイクルが早い
デメリットも合わせて以下で見てみましょう。
メリット①5,500万人のユーザーがおり、新規ユーザー獲得につながる
PayPayオンライン決済の導入は、新規ユーザーの獲得につながります。PayPayはQRコード決済のなかでも人気が高く5,500万人(2023年2月時点)の利用者がいます。キャッシュレス決済のなかでも、普段からPayPayを使い慣れているユーザーは多いでしょう。
ネットショップにPayPayオンライン決済を導入すれば、従来の決済方法では対応できなかった幅広いユーザーの獲得が期待できます。新規ユーザーを獲得できれば売り上げ向上も見込めます。
参考:PayPay「PayPayオンライン決済」
メリット②支払い工程が少なくカゴ落ち防止につながる
PayPayオンライン決済は決済完了までのステップが少なく、カゴ落ちの防止に有効です。カゴ落ちとは、ユーザーが購入を検討していた商品がカート内に入ったまま、注文に至らない状態を指します。
カゴ落ちの頻度が多いとネットショップ側はいつまでも売り上げが上がりません。PayPayオンライン決済はPayPayアプリやPayPayのWebページで決済が完結し、簡単に商品を購入できるのでカゴ落ちを防げます。
メリット③不正利用による被害も保証
PayPayでは不正取引が行われていないか、24時間体制で専任のスタッフが監視しており、万全なセキュリティ対策がとられていることも強みです。万が一、悪意ある第三者が不正取引を行った場合でも、加盟店の売り上げになる商品代金の全額を原則PayPayが補償します。
ただし、加盟店側に過失があったと認められた場合は、一部の負担や入金などの対応を求められることがあります。
メリット④入金サイクルが早い
PayPayオンライン決済は入金サイクルが早いので、決済管理がしやすくなることもメリットです。クレジットカード決済や電子マネー決済、キャリア決済などの入金サイクルは、月末締めで入金は翌々月といった場合が多くみられます。
PayPayは基本的に月末締めで翌月の入金日に支払われるため、ほかの決済手段よりも早く入金サイクルを回せます。また決済代行業者経由で申し込む場合、オプションの早期入金サービスがあれば入金日をさらに早くすることも可能です。
主なデメリット
さまざまなメリットがあるPayPayオンライン決済ですが、決済手数料が発生したり、導入や運用に手間がかかったりする点はデメリットです。決済手数料は、クレジットカード決済やキャリア決済といった現金以外の方法で決済する場合には基本的に発生します。
PayPayオンライン決済もほかの決済手段と同様に決済代行手数料が発生します。ただし、決済手数料はかかりますが、導入しないことによる機会損失は防げるでしょう。
PayPayオンライン決済の導入や運用は自社で行う必要があり、手間や人的コストがかかります。ただし、決済代行業者を経由してPayPayオンライン決済を利用すれば簡単に導入可能です。決済代行業者を経由してPayPayオンライン決済を導入する方法は後述します。
購入者にとってのオンライン決済のメリット・注意点

購入者側のメリットを知ることで、PayPayオンライン決済の人気が高い理由がわかるでしょう。顧客側にとっての主なメリットは次の4つです。
- ポイントの還元率が高い
- クレジットカードがなくても簡単に決済できる
- ヤフオク!やPayPayフリマの売上金を利用できる
- 保証制度がある
メリット① ポイントの還元率が高い
PayPayオンライン決済はポイントの還元率が高い点が魅力といえます。クレジットカード決済よりもポイントの還元率が高くなることもあり、場合によってはPayPayオンライン決済を利用したほうがお得です。
クレジットカード決済は0.5%〜1%ほどのものが一般的ですが、PayPayは条件を満たせば1.5%程度は十分狙えるでしょう。
さらにPayPayは定期的に大型のキャンペーンを実施しており、対象期間中にネットショップで商品を購入するとポイントの還元率が上がります。一定の条件を満たしたユーザーは、通常付与されるPayPayボーナスと別にPayPayボーナスライトも付与されます。
キャンペーンを通じて購入者が増えれば、ネットショップの売り上げ増加も期待できるでしょう。PayPayポイントはPayPayから還元されるので、ネットショップ側の負担はありません。
メリット② クレジットカードがなくても簡単に決済できる
PayPayオンライン決済はPayPay(残高)に現金をチャージして利用するので、クレジットカードを日常的に利用しないユーザーでも簡単に決済できます。
例えば、洋服や化粧品などをネットショップで購入している学生の場合、自分のクレジットカードを持っていないことが多いため、クレジットカード決済以外の決済手段がなければ利用できません。
学生でもPayPayは使い慣れている場合が多いので、ネットショップの決済手段に導入すれば顧客の取りこぼしを防ぎ、利便性も向上できます。
メリット③ ヤフオク!やPayPayフリマの売上金を利用できる
PayPayオンライン決済は、ヤフオク!やPayPayフリマでの売り上げを利用できます。PayPayオンライン決済を利用する場合、現金をPayPay(残高)にチャージしなければなりません。
ただし、ヤフオク!やPayPayフリマの売上金を利用すれば、現金をチャージする手間を省けます。ヤフオク!やPayPayフリマを頻繁に利用している方なら、売上金を直接PayPay(残高)にチャージできるので利便性が高まるでしょう。
参考:PayPayフリマ「売上金をPayPayにチャージするには」
ヤフオク!「売上金オートチャージでPayPayを便利に使おう」
メリット④ 保証制度がある
PayPayオンライン決済には、不正利用に関する保証制度が設けられています。加盟店のメリットでも紹介したように、悪質な第三者に不正利用された場合でも、ユーザーが受けた被害は全額保証されます。
不正利用による補償はPayPayが負担するため、ユーザーは安心してネットショッピングを楽しめるでしょう。
主な注意点
PayPayオンライン決済を利用する注意点に目立つものはありませんが、設定内容によっては決済ができない場合があります。PayPayオンライン決済は残高払いの場合、チャージ残高が不足していると決済を行えません。
ただし、PayPayクレジットを設定していれば、チャージ残高が不足していても商品到着後に支払えます。PayPayクレジットは、決済を翌月に後倒しできる支払方法です。あと払いを設定すれば、PayPay(残高)が少ないときでもスムーズに買い物をしてもらえます。
購入時のPayPayオンライン決済の方法・流れ

PayPayオンライン決済は、ユーザーが簡単に利用できる決済方法です。本項では、決済方法の流れを紹介します。決済方法は、次の3つです。
- スマートフォンで完結させる方法
- PCからQRコードを読み取って支払う方法
- PCでPayPayにログインして支払う方法
スマートフォンで完結させる方法
スマートフォンのユーザーがPayPayオンライン決済を利用する場合、商品の購入時にECサイトからPayPayアプリに遷移して商品代金を支払ってもらいます。具体的な流れは、以下のとおりです。
- 1. ユーザーがECサイトで商品を購入
- 2. 決済手段にPayPayオンライン決済を選択
- 3. ECサイトからPayPayアプリに遷移
- 4. アプリ内の支払画面にて商品代金の支払い
- 5. 支払い処理の確認
- 6. 支払い完了後、ECサイトへ遷移
PCからQRコードを読み取って支払う方法
パソコンでPayPayオンライン決済を利用する場合、QRコードをスマホアプリで読み取って支払う方法があります。QRコードはどのように取得するのか、具体的な流れは以下のとおりです。
- 1. ECサイトからPayPayのWebサイトに遷移
- 2. Webページ上にQRコードが表示される
- 3. スマートフォンのPayPayアプリを起動する
- 4. アプリの読み取り機能を利用してPC画面上のQRコードを読み取る
- 5. 商品代金の支払い
- 6. Webサイトで支払い処理の確認後、支払い完了
PCでPayPayにログインして支払う方法
QRコードを利用せずに、PCのみで支払いを完了させる方法もあります。この方法では、スマートフォンのSMSを利用します。具体的な流れは以下のとおりです。
- 1. ECサイトからPayPayのWebサイトへ遷移
- 2. PayPayに登録したスマートフォンの電話番号とパスワードを入力してログインする
- 3. スマートフォンのSMSに4桁の認証コードが送信される
- 4. 認証コードをサイト上のコード記載欄に入力する
- 5. PayPay(残高)を確認後、支払うを選択
- 6. 支払い完了後、ECサイトへ遷移
PayPayオンライン決済を導入するなら決済代行業者を利用する

ネットショップにPayPayオンライン決済を導入するには、PayPayの提携先の決済代行業者やショッピングカートを利用する方法と、自社で構築する方法があります。導入にかかる手間を省くなら、決済代行業者やショッピングカートを利用する方法がおすすめです。
決済代行業者を利用してPayPayオンライン決済を導入すると、自社で決済システムを構築する手間やコストが省けます。また、PayPayオンライン決済以外の決済手段を導入できる決済代行業者を選べば決済を一括管理できるので、決済手段ごとに手続きをする必要がなくなります。
複数の決済手段を導入する場合、決済手段ごとに審査や手続き、セキュリティ対策を自社で行わなければなりません。決済代行業者に依頼すればそれらはまとめて委託できるため、その分ネットショップの運営により注力できるでしょう。
PayPayオンライン決済を導入する方法・審査の流れ

本項では、例としてPayPayオンライン決済の導入に対応している決済代行業者のGMOイプシロンから申し込む方法と審査の流れを紹介します。
- 1. ショッピングカートの管理画面にアクセスする
- 2. GMOイプシロンに新規の申し込みをする
- 3. GMOイプシロンから控えメールが送信される
- 4. GMOイプシロン側で審査が行われる
- 5. 審査完了後にGMOイプシロンから案内メールが送信される
- 6. 案内メールに記載のイプシロン契約コードをショッピングカートの管理画面に登録する
- 7. ショッピングカートの運営会社側で利用設定が行われる
- 8. 設定完了のメールが届いたら、利用開始
利用できるショッピングカートは、カラーミーやメイクショップ、自社で開発したカートの3種類です。GMOイプシロンで行われる審査には、以下の書類を提出する必要があります。
- 個人事業主:本人確認書類のいずれかひとつ
免許証、マイナンバーカード(表面のみ)、住民票、在留カード - 特定商材を取り扱う方:商材ごとの許可証または免許証のコピー
特定商材を取り扱う場合は、リサイクル品の販売には古物商許可証、アルコール酒類全般の販売には酒類販売免許、医薬品・コンタクトレンズを販売するには医薬品販売許可証の取得が必要不可欠です。
PayPayオンライン決済導入時のよくある質問

本項では、PayPayオンライン決済を導入する際によくある質問と回答をまとめました。以下の回答を参考に、PayPayオンライン決済の導入に向けて疑問を解消しておきましょう。
ポイントは付与される?加盟店負担?
決済で支払った金額に応じたポイントが、ユーザーのPayPay(残高)に付与されます。また、支払いの際には貯まったポイントも利用でき、支払いで利用されたポイント分はPayPayが負担します。付与されるポイントもPayPay側の負担になるため、ネットショップ側に不利益が生じる心配はありません。
PayPayポイントを利用したかどうかは利用者自身でしか確認できないので、質問された際はPayPayへ問い合わせしてもらいましょう。
PayPayオンライン決済には費用・手数料がかかる?
PayPayオンライン決済の導入には、初期費用・月額費用・決済手数料がかかります。GMOイプシロンの料金表を例に紹介します。
法人 | 個人 | |
---|---|---|
初期費用 | 0円 | |
月額費用 | 2,000円 | |
決済手数料 |
・物販・サービス:3.45% ・デジタルコンテンツ:9.0% |
個人・法人に限らず初期費用は無料で、決済システム利用料はいずれも月額2,000円です。決済手数料は商品のジャンルごとに異なります。決済代行業者によって金額や割合は変わるので、ホームページで確認しておきましょう。
PayPayオンライン決済は個人事業主でも利用できる?
PayPayオンライン決済の申し込みは、個人事業主でも行えます。個人事業主に対応している決済代行業者もあるので、業者経由で申し込めばPayPayオンライン決済以外のさまざまな決済手段も簡単に導入できます。
導入に必要な手続きやセキュリティ対策は、決済代行業者に委託できるので安心です。GMOイプシロン経由でPayPayオンライン決済を申し込む場合は、サービスサイトの個人申込ボタンから行えます。
ネットショップにPayPayオンライン決済を導入するなら

ネットショップにPayPayオンライン決済を導入すると、ユーザーの新規獲得が見込めます。支払い工程が少ないのでカゴ落ち防止にも有効です。PayPayオンライン決済はユーザーにとっても利点が多く、効率よくPayPayポイントを貯められ、貯まったポイントは買い物に使えます。
PayPayオンライン決済はユーザーの利便性が高まり、取りこぼしの低減も期待できるため、導入を検討してみてはいかがでしょうか。決済代行業者を経由して申し込めば、個人・法人問わず簡単にPayPayオンライン決済を導入できます。
決済代行業者を経由してネットショップにPayPayオンライン決済を導入するなら、GMOイプシロンのPayPayオンライン決済がおすすめです。初期費用やトランザクション処理料は0円です。国際基準のセキュリティ対策を施しているので、安心して利用できます。
PayPay導入に関する詳細はこちらGMOイプシロンでは随時お得なキャンペーンも実施しているので、詳細は以下の資料をご覧ください。
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