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キャリア決済とは?限度額や導入の方法、手数料、リスクも解説

キャリア決済とは?限度額や導入の方法、手数料、リスクも解説

キャリア決済とはドコモ・au・ソフトバンクと契約しているユーザーであれば、誰でも簡単に利用できる決済方法です。

ただし、1カ月あたりに利用できる決済合計金額には上限があります。また、ECサイトでキャリア決済を導入・運用する場合、決済のたびに手数料がかかる点などには注意が必要です。

本記事ではキャリア決済の基礎知識や導入方法を紹介しつつ、リスクと対策についても解説します。

キャリア決済とは

キャリア決済とは

キャリア決済とは、携帯会社の大手3社が提供する決済サービスです。キャリア決済にはd払い(ドコモ)・auかんたん決済(au)・ソフトバンクまとめて支払い(ソフトバンク)の3種類があります。

上記の携帯電話会社と契約しているユーザーが買い物をする際にキャリア決済を利用すれば、通信料金と合算して支払いできます。キャリア決済は主に、ネットショッピングやWebサービスの決済で利用可能です。

キャリア決済はクレジットカード番号などの入力が不要です。キャリアのID・暗証番号を入力するだけで簡単に決済できるため、ユーザーの利便性が向上します。

キャリア決済は原則的に少額の利用を想定しており、上限額が定められています。クレジットカードを持たない未成年者などにも利用できるため、客層の幅を広げられるでしょう。EC事業者は各キャリアと契約することでキャリア決済サービスを利用できるようになります。

キャリア決済に利用できる端末はスマートフォンとパソコンです。d払いのみ携帯電話にも対応しています。

キャリア決済サービス3社の特徴

キャリア決済サービス3社の特徴

ここでは次のキャリア決済サービス3社の特徴をそれぞれ紹介します。

  • ドコモ(d払い)
  • au(auかんたん決済)
  • Softbank(ソフトバンクまとめて支払い)

ドコモ(d払い)

d払いはNTTドコモが提供するキャリア決済サービスです。ドコモに登録した支払い情報を利用して決済できるため、ドコモユーザーなら誰でも簡単に使えます。支払い方法は通信料金との合算だけでなく、dポイントやd払い残高を利用した支払いも可能です。

d払い残高払いはドコモユーザーでなくても、dカードやdアカウントを作成することで利用できます。d払いを利用するとdポイントが貯まります。

au(auかんたん決済)

auかんたん決済はKDDIが提供するキャリア決済サービスです。auに登録した支払い情報を利用して決済できるため、auユーザーなら手軽に利用できます。支払い方法には通信料金との合算のほかにも、au PAYプリペイドカード払いやau Payクレジットカード払いも選択可能です。

au PAYプリペイドカードやau Payクレジットカードを持っていれば、auユーザーでなくてもauかんたん決済を利用できます。auかんたん決済を利用すると、au独自のポイントであるauポイントが貯まります。

ソフトバンク(ソフトバンクまとめて支払い)

ソフトバンクまとめて支払いはソフトバンクが提供するキャリア決済サービスです。ソフトバンクに登録した通話料の支払情報を利用して決済できるため、ソフトバンクユーザーなら簡単に使えます。

支払い方法は通信料金との合算のほか、登録済みのクレジットカード払いも可能です。ソフトバンクユーザーはMy SoftBankから利用可能額や利用履歴の確認、設定の変更など、ソフトバンクまとめて支払いの手続きや管理が簡単にできます。

キャリア決済を導入するメリット

キャリア決済を導入するメリット

EC事業者がキャリア決済を導入する主なメリットは次の4つです。

  • 販売機会の損失を防止
  • 未回収リスクの軽減
  • 顧客層が広がる
  • 経理処理を一元管理できる

それぞれ以下で見てみましょう。

販売機会の損失を防止

キャリア決済は、ログインして4桁の暗証番号を入力するだけで決済できる利便性の高さがポイントです。クレジットカード払いの場合は16桁のカード番号や有効期限など多くの情報を入力する必要がありますが、キャリア決済ではより手軽に決済できるため、カゴ落ちリスクを低減できます。

また、クレジットカードを持たない未成年者でもスマートフォンは使っているケースがほとんどです。そのようなユーザーにとってキャリア決済の需要は高いといえます。ユーザーのニーズに応えて買い物しやすい環境を提供することで、売り上げ向上が期待できます。

未回収リスクの軽減

キャリア決済を導入すれば、EC事業者は基本的に未回収リスクを負わずにすむこともメリットのひとつです。キャリア決済なら正常に決済が完了した取引については、販売した商品・サービスの代金はキャリアに債権が譲渡され、通信料金と合算してユーザーに請求されます。

また、キャリア決済なら代金未回収時の請求処理などもEC事業者が行う必要はありません。事務的なコストを軽減できることも、キャリア決済のメリットといえるでしょう。

顧客層が広がる

キャリア決済を導入することで顧客層が拡大し、販売機会も増えて売上アップにつながります。キャリア決済なら、クレジットカードを持たない若年層や、クレジットカード情報の入力に抵抗がある層にもアプローチが可能です。

また、普段はクレジットカード決済を活用している層でも、タイミングによっては限度額を超えてしまい、クレジットカードが使えないケースがあります。そのような場合でも別の決済方法が用意されていれば、販売機会を逃さずに済みます。

幅広い決済方法に対応してユーザーの利便性を図るためにも、キャリア決済に対応しておくと良いでしょう。

経理処理を一元管理できる

キャリア決済を導入するためには、それぞれのキャリアと加盟店契約を結ぶ必要があります。また、キャリアごとに毎月の経理処理が必要になるため、EC事業者にとっては負担となる恐れがあるでしょう。

しかし、決済代行業社を経由してキャリア決済を申し込めば、主要キャリア3社に対してまとめて契約の申請ができます。くわえてキャリア決済以外の決済方法も一括で導入できるため、経理処理の一元化につながり事務的なコストを軽減することも可能です。

キャリア決済導入のデメリット・注意点

キャリア決済導入のデメリット・注意点

キャリア決済の導入を検討するなら、そのデメリットや注意点も知っておく必要があります。キャリア決済の主なデメリットは次の3つです。

  • 利用限度額がある
  • 手数料が比較的高めに設定されている
  • チャージバックのリスクがある

それぞれ以下で見てみましょう。

利用限度額がある

消費者保護の観点から、キャリア決済には利用限度額が設けられています。クレジットカードのように信用情報に基づいた決済方法でないため、ユーザーが使いすぎないように制限する仕組みとなっています。キャリア決済の利用限度額はキャリアによって異なりますが、基本的に1〜5万円程度です。

また、ユーザーの年齢やキャリアとの契約期間によっても利用限度額が変わるので、あらかじめ確認しておく必要があります。また、単価が5万円を超えるような高額の商材を多く取り扱うビジネスモデルの場合にはキャリア決済は適していないため注意しましょう。

手数料が比較的高めに設定されている

キャリア決済を導入する際、EC事業者がソフトバンク株式会社、株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社(au)の各キャリアへ支払う決済手数料が発生します。キャッシュレス決済は基本的にどれも決済手数料がかかりますが、クレジットカードなどほかの決済方法と比較すると、キャリア決済の手数料は高額に設定されている傾向にあります。

ただし取り扱う商品やサービスによっても決済手数料は異なるため、あらかじめキャリア決済導入時の利益率をシミュレーションし、導入すべきかどうか判断するとよいでしょう。

チャージバックのリスクがある

クレジットカードやキャリア決済など、オンライン決済にはチャージバックのリスクがともないます。

チャージバックとは、不正使用などを理由としてユーザーが利用代金の決済に同意しなかった場合に、代金が支払われなくなることです。チャージバックが発生すると販売した商品はすでにユーザーに渡っていて取り戻せないにもかかわらず、商品の代金も回収できないことになります。

ソフトバンク株式会社、株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社(au)の各キャリアとEC事業者が加盟店契約を直接結んだ場合、チャージバックのリスクからは逃れられません。ただし決済代行業者を介してキャリア決済に申し込んだ場合、チャージバック保証サービスなどのオプションを付けておけば、EC事業者は負担を免れることができます。

チャージバックのリスクを軽減する対策として、決済代行業者を通じてキャリア決済を申し込み、チャージバック保証サービスも付けておくと安心できるでしょう。

キャリア決済が適している業種・ビジネスモデル

キャリア決済が適している業種・ビジネスモデル

キャリア決済はスマートフォンユーザーや若年層をターゲットとした商材を扱うECサイトや、比較的単価の安い物販などにおすすめです。たとえば雑貨やアパレル、デジタルコンテンツ、アプリなどの販売はキャリア決済に向いています。

ただし、決済代行業者の審査を通らない商材もあるため、注意が必要です。業者によってはリアルマネートレードや金融行為、公序良俗に反するもの、法律・法令に違反するもの、第三者の著作権・肖像権・知的所有権を侵害するおそれがあるもの、宗教関連商材などは取り扱い不可の場合があります。

キャリア決済の仕組み・購入の流れ

キャリア決済の仕組み・購入の流れ

キャリア決済による代金は、大まかに以下のような流れでEC事業者に入金されます。

  1. 1. 購入者:キャリア決済を利用して購入
  2. 2. キャリア:通信費用と合算してユーザーに代金を請求
  3. 3. EC事業者:売上から手数料を差し引いた金額が入金される

ユーザーがキャリア決済を利用してネットショッピングやサービス購入などをすると、EC事業者からキャリアに決済情報が送信されます。

ソフトバンク株式会社、株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社(au)の各キャリアは代金の債権をEC事業者から譲り受け、通信費用と合算してユーザーに請求。あるいは、事前に登録したクレジットカード会社が債権者となってユーザーに代金を請求する場合もあります。

その後、決済代行会社を通じて、キャリアの譲渡債権相当額から決済手数料を差し引いた金額が、EC事業者に入金されます。入金のタイミングは主に売上発生から2カ月後ですが、早期入金サービスなどオプションの契約によって翌月の入金にできる場合もあるので必要に応じて活用しましょう。

キャリア決済を導入する方法

キャリア決済を導入する方法

キャリア決済を導入する方法には、次の2つがあります。

  • ソフトバンク株式会社、株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社(au)のキャリア各社と直接契約する方法
  • 決済代行業者を経由する方法

それぞれ以下で解説します。

各キャリアと直接契約する方法

直接契約の場合はドコモ・au・ソフトバンクにそれぞれ申し込み、キャリアごとに審査を受けてから契約するという流れです。この場合、キャリア決済導入にはシステム構築が必要です。

またキャリアによって締め日や入金タイミングが異なる場合があり、EC事業者側においても運用管理が煩雑になりやすいため、現実的な導入方法とはいえません。

決済代行業者を経由する方法

おすすめの方法は、決済代行業者を経由してキャリア決済を申し込む方法です。

決済代行業者とは、複数の決済サービスの契約や運用をまとめて代行するサービスを提供する業者です。キャリア決済の場合、ドコモ・au・ソフトバンクそれぞれ一括で申し込むことができ、スムーズに導入できます。

決済代行業者と契約すれば自社で決済のシステムを構築する必要がなく、入金管理などの事務的負担の軽減も可能です。

決済代行業者経由でキャリア決済を申し込むメリット

決済代行業者経由でキャリア決済を申し込むメリット

決済代行業者経由でキャリア決済を申し込んだ場合、決済は決済代行業者のシステム上で行われます。そのため、自社サーバーにユーザーの個人情報を保持する必要もなく、自社の過失によって情報漏えいなどを発生させる心配がありません。セキュリティ面に関しては決済代行業者に任せる方が安心です。

またチャージバック保証のオプションがあれば、もしチャージバックが発生したとしても自社が代金を負担せずに済みます。

くわえて決済代行業者に依頼すれば、クレジットカード決済やコンビニ決済、電子マネー決済、代引き決済、ウォレット決済など、キャリア決済以外の決済方法も一括で申し込めます。これは、決済代行業者と契約する大きなメリットでしょう。

多様な決済方法に対応していることはユーザーの利便性向上につながり、販売機会を逃さないための対策として有効です。

キャリア決済を決済代行業者経由で導入する方法

まず、決済代行業者のホームページから問い合わせ、決済代行業者がECサイトを審査し、認証されたら完了です。申し込みからサービス開始までの所要期間は審査状況にもよりますが、通常は20営業日〜1カ月程度で導入できます。

ただし、自社のECサイトで使用しているショッピングカートが各キャリア決済に対応していない場合は利用できません。決済代行業者に申し込む前に、現在利用しているショッピングカードが各キャリア決済に対応しているか確認しましょう。

キャリア決済を簡単に導入するなら

キャリア決済を簡単に導入するなら

キャリア決済とはインターネットショッピングやWebサービス購入などの際に、携帯電話会社の通信料金と合算して支払いできる決済サービスです。クレジットカードを持たない未成年者なども利用できるため、幅広い客層をターゲットに販売機会を拡大するためには、キャリア決済を含む多様な決済方法を導入することが重要です。

決済代行業者を経由してキャリア決済を申し込めば、その他の決済方法も一括で申し込め、管理も一元化できます。事務的な負担が減るため、その分のリソースをほかの作業に割けられます。

決済代行業者を選ぶなら、GMOイプシロンがおすすめです。GMOイプシロンは大手グループ企業でサポートが充実しており、セキュリティ対策も万全です。キャリア決済は当然ながら、クレジットカード決済やコンビニ決済など幅広い決済方法を一括で導入可能です。

くわえて月々のランニングコストも業界最安値級で、EC事業者の負担を軽減できます。早期入金オプションやチャージバック保証などオプションも充実しており、申し込み手続きはWebで簡単に完結します。

GMOイプシロンのキャリア決済やチャージバック保証サービスの詳細は、以下のページでご確認ください。

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