飲食店がクレジットカード決済・マルチ決済端末を導入する5つのメリット

飲食店がクレジットカード決済を導入する主なメリットは次の5つです。
- 客単価が上がりやすい
- 機会損失を防げる
- 現金管理の手間が減る
- 非接触で衛生的
- 豊富な決済手段を導入できる
客単価が上がりやすい
クレジットカード決済に対応している店舗の場合、顧客は手持ちの金額を気にすることなく注文できるため、現金払いよりも客単価が上がりやすい傾向があります。
現金払いにしか対応していない飲食店では、顧客は財布の中身を気にしながら注文しなければならないケースもあるでしょう。その場合、本当に注文したいメニューから気が逸れてしまい、注文点数や支払い額が下がってしまう恐れがあります。
また、クレジットカード決済に対応している飲食店では帰り際の注文のハードルが下がり、デザートやテイクアウトなどのオーダーも増加しやすいといわれています。クレジットカード決済の導入により客単価が数百円〜数千円上がれば、総売上は大きく変わるでしょう。
機会損失を防げる
クレジットカード決済への対応は、顧客獲得の機会損失防止につながります。キャッシュレス決済は「現金を持ち歩く必要がない」「手軽に決済できる」「ポイントが貯まる」など顧客にとってメリットが多く、支払いの多くをキャッシュレス決済にする方が増えました。
そういったキャッシュレス派の顧客は、現金払いにしか対応していない飲食店を避けることがあります。また、コロナ禍収束に向けて復活しつつあるインバウンド需要に対応するためにも、クレジットカード決済は欠かせません。
先進国のほとんどではキャッシュレス決済が日本よりも普及しており、訪日外国人はクレジットカード払いができる店舗を求めています。そのため、外国人旅行者が多い都市部や観光地にある飲食店の場合は、特にクレジットカード決済への対応が必要です。
現金管理の手間が減る
現金払いの場合は売上管理に手間がかかります。精算時には現金を受け取って正確に計算し、現金でお釣りを渡します。
現金払いは従業員・顧客双方に人的ミスが発生しやすい決済方法です。万が一、違算金が発生すれば確認作業に人的リソースと時間を無駄に消費します。また、現金払いの場合は釣銭を多めに用意しておく必要があるため、頻繁に両替しなければなりません。
一方、クレジットカード払いなら現金の数え間違いのようなミスは防げるため、違算金の発生は減り、釣銭を準備する必要もありません。さらにクレジットカード決済による売上は、データで効率的に管理できます。レジや金庫に多額の現金を置いておく必要もなくなり、盗難・紛失のリスクも減らせます。
非接触で衛生的
飲食店の従業員は、調理や料理提供の際に手指の消毒が必須です。特に、コロナ禍以降は飲食店に限らず非接触決済が推奨されており、顧客側でもキャッシュレス決済のニーズが高まっています。
クレジットカード決済の場合は、調理や料理提供の合間に現金に触れる機会が減るため衛生的に業務ができ、効率化にもつながるでしょう。非接触決済ができないという理由で入店をためらう顧客を逃さないためにも、クレジットカードを導入する意義は大きいといえます。
豊富な決済手段を導入できる
クレジットカード決済に対応するためにマルチ決済端末を導入すれば、QR決済や電子マネー決済など、ほかの決済方法もまとめて導入できます。
キャッシュレス決済の普及に応じてさまざまな決済方法が登場しており、顧客の選択肢は増えるばかりです。効率的にポイントを貯めるために、特定のキャッシュレス決済に絞り込んで支払うユーザーも少なくありません。
飲食店は豊富な決済方法に対応して顧客の利便性を高めることで、顧客獲得のチャンスを広げられます。
マルチ決済端末の導入費用など詳細はこちら飲食店がクレジットカード決済を導入するデメリット

クレジットカード決済の導入を検討する際は、そのデメリットや注意点も知っておきましょう。主なデメリットは次の3つです。
- 導入に手間や費用がかかる
- 手数料が発生する
- 入金まで時間がかかる
導入に手間や費用がかかる
クレジットカード決済を導入する際、主要なクレジットカード会社に個別に申し込むと非常に手間がかかります。
しかし決済代行業者と契約すれば、複数のクレジットカード会社への申請や手続きを一括で済ませられます。ただし、場合によっては審査と端末の手配に1〜2カ月程度要するため、開業や導入したい時期にあわせて余裕をもって手続きを進めましょう。
クレジットカード決済の導入には、カードリーダーつきの決済端末が必要です。クレジットカード決済端末の費用は決済代行業者によって異なるため、複数の会社を比較しましょう。
カードリーダーつきマルチ決済端末とは手数料が発生する
クレジットカード決済には、クレジットカード会社や決済代行業者に支払う手数料が発生します。決済手数料率は業種によって異なりますが、飲食店の場合3.29%〜3.65%程度が一般的です。手数料やその他のコストは決済代行業者によって異なるため、複数の会社を比較して、長期的コストを見積もったうえでの検討が必要です。
現金払いの場合は手数料がかからないため、クレジットカード払いの導入をためらう飲食店も少なくありません。しかし手数料を負担することよりも、クレジットカード払いができないために別の店に流れるといった、機会損失の方が大きなデメリットです。
クレジットカード払いの場合、現金払いよりも客単価や来店率が上がるといわれています。特に、外国人旅行者の多い都市部・観光地などでは、クレジットカード払いによるメリットのほうが大きいでしょう。
クレジットカード決済の導入料金入金まで時間がかかる
クレジットカード決済の場合、顧客が支払った代金がクレジットカード会社や決済代行業者から入金されるまで、ある程度の日数がかかります。
入金されるまでは手元の現金から仕入れや支払いを行うため、資金繰りが厳しくなる場合も考えられます。そういったキャッシュフローを考えれば、決済から入金までの日数は短いほど良いでしょう。
入金のタイミングはクレジットカード会社や決済代行業者との契約内容によって異なりますが、一般的には決済から1カ月程度かかります。ただし、決済代行業者によっては早期入金や2回締めなどのオプションが使える場合もあるので、オプションサービスが充実した業者を選ぶのもひとつです。
顧客にとってのクレジットカード決済を利用できるメリット・デメリット

クレジットカード決済は、顧客にとってもメリットとデメリットがあります。それぞれ以下で解説します。
メリット
クレジットカードでの支払いはポイントが加算されるため、頻繁に決済をする人にとっては大きなメリットです。支払い金額の1%がポイント付与されるといった還元率の高いクレジットカードもあり「ポイ活(ポイントを貯める活動)」好きのユーザーは増えています。
また、クレジットカード決済ができる飲食店なら、手持ちの現金が少ない場合にもあらかじめ用意しておく必要がないため、忙しい人にとって手間と時間を省けます。また入店してからも、財布の中身を心配せずに注文できることはメリットです。
くわえてクレジットカードは利用明細を確認できるので、支出の管理がしやすい利点もあります。
デメリット
顧客にとってのクレジットカード決済のデメリットは、飲食店側の過失によってクレジットカード情報が漏えいしたり、不正使用されたりするリスクが少なからず存在することです。
顧客獲得の機会損失を防ぎたい飲食店側としては、安全性を示すことで顧客の信頼を得なければなりません。そのためには、セキュリティの高い決済代行業者を選ぶといった対策ができます。
飲食店にクレジットカード決済は必須

クレジットカード決済にはデメリットも少なからずありますが、利便性の高さやメリットの大きさから、利用者は年々増えています。
経済産業省もキャッシュレス決済を推進しており、2022年6月の発表によるとキャッシュレス決済比率は2010年から右肩上がりで、2021年のキャッシュレス決済比率は32.5%でした。さらに2025年までには約40%、長期的には世界最高水準である80%に到達することを目標に掲げています。
またコロナ禍以降、飲食店でのキャッシュレス決済需要は急速に高まりました。株式会社日本政策金融公庫が2019年5月末に発表した調査結果によると「飲食店での支払いはキャッシュレス決済をできるだけ利用したい」という回答が51.9%と過半数を占めました。
飲食店におけるキャッシュレス決済のなかでも、クレジットカード払いは80%超となっており、外食頻度の高い顧客ほど現金払いよりクレジットカード払いを好む傾向があります。
これらの動向を踏まえれば、飲食店にとってクレジットカード決済の導入は必須といえるでしょう。
飲食店にクレジットカードを導入する方法

飲食店にクレジットカード決済を導入する方法は主に次の2つです。
- クレジットカード会社と直接契約する
- 決済代行業者経由で申し込む
いずれの場合も、カードリーダー端末が必要です。それぞれの方法を以下で詳しく解説します。
クレジットカード会社と直接契約する
主要なクレジットカード会社に直接申請し、個別に契約する方法です。クレジットカードの主な国際ブランドにはVisaやMastercard、JCB、American Express、Diners Clubなどがあります。
日本国内ではVisa・Mastercard・JCBが主流ですが、海外からの旅行者も顧客としてターゲットに入れる場合はAmerican ExpressやDiners Clubにも対応しましょう。
このように直接契約では複数のクレジットカード会社への申し込みが必要ですが、各社審査や申請内容が異なるため、手続きは非常に煩雑といえます。また、クレジットカード会社によって締め日や入金サイクルも異なり、キャッシュフローが不安定になる点もデメリットです。
決済代行業者経由で申し込む
決済代行業者と契約し、クレジットカード各社への申請を一括で任せる方法もあります。この場合、複数のクレジットカード会社と個別の審査や手続きを行う手間を省けるため、導入完了までの手続きを簡略化できます。
また、決済代行業者1社と契約するだけで、クレジットカード決済だけでなく電子マネーやコンビニ決済、キャリア決済、ネット銀行決済、バーコード決済など、豊富な決済手段もまとめて導入可能です。さらに、決済代行業者は基本的にセキュリティが高く、情報漏えいリスクも減らせます。
決済代行業者は複数ありますが、業者によってはWeb広告運用を任せられる集客サービスといったサポートやオプションも充実しています。また、マルチ決済端末を導入する場合は一般的に初期費用だけで10万円程度かかりますが、キャンペーンなどで端末を0円で導入できる場合があるので、各社十分に比較検討しましょう。
例として、現在実施中のキャンペーンにはGMOイプシロンのマルチ決済端末が挙げられます。
参考:GMOイプシロン株式会社「多彩な決済に対応のマルチ決済端末」
決済代行業者の選び方

上で述べたように、クレジットカード決済を導入するなら決済代行業者を経由して契約する方法が現実的です。ここでは、クレジットカード決済代行業者を選ぶ際の主な3つのポイントを見てみましょう。
- 費用を計算する
- 入金サイクルを確認する
- 安全性の高い業者を選ぶ
費用を計算する
決済代行業者を利用すると、初期費用や月額料金、決済手数料、決済処理費用(トランザクション手数料)が発生します。手数料は決済金額や決済件数によって変動します。各費用の合計費用を試算し、数カ月、数年単位と長期的にかかる総費用を複数の決済代行業者で比較しましょう。
費用の金額だけでなく、サポートやオプションの充実度、企業規模や経営の安定性なども確認し、利便性や安全性とのバランスを考慮して総合的に検討することが大切です。
料金シミュレーター入金サイクルを確認する
顧客が支払いを済ませてから店に入金されるまでのサイクルは、決済代行業者によって異なります。入金サイクルは決済から1カ月程度が一般的ですが、なかには早期入金や2回締めなどのオプションを利用できる決済代行業者もあります。
特に小規模の飲食店の場合、入金サイクルはできるだけ短いほうが良いでしょう。複数の決済代行業者の入金サイクルを確認し、自店に合った無理のない業者を選ぶことをおすすめします。
クレジットカード決済の入金日安全性の高い業者を選ぶ
クレジットカード決済では顧客のクレジット情報を扱うため、情報漏えいを防止するためのセキュリティの高さが欠かせません。決済代行業者が「PCI DSS」や「プライバシーマーク」「ISMS認証」といったセキュリティ基準を満たしているかどうかを確認しましょう。
また、クレジットカードによる売上は決済から入金まである程度の期間を要するため、決済代行業者の財務上の安全性も重要です。決済代行業者を選ぶ際は経営が安定しており、信頼性の高い企業が望ましいでしょう。
GMOイプシロンのセキュリティについて飲食店にクレジットカード決済を導入するなら
飲食店でのキャッシュレス決済のニーズは高まっており、特にクレジットカード決済への対応は必須といえます。クレジットカード決済は顧客側のメリットだけでなく、店舗側にとっても顧客の来店機会の損失を防ぎ、客単価の向上も見込めるといった利点があります。
クレジットカード決済の導入は、決済代行業者を経由してクレジットカード会社各社と一括で契約する方法が、効率的かつ利便性・安全性が高くおすすめです。
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マルチ決済端末の詳細については以下のリンクから確認できるので、ぜひご覧ください。
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