イタリアングレーハウンドの
想いに応えて

有限会社グラインド
根岸 様

有限会社グラインド

今回インタビューさせていただいたのは、『grindog(グラインドッグ)』の根岸様。
代々木公園の隣に店舗を構え、日々愛犬家が集う人気のお店だ。

grindogが他のペット用品店と違うところは、イタリアングレーハウンドという犬種に特化した商品を扱っているところだ。店舗にお伺いすると、元気な2匹がお出迎えしてくれた。

着せる服がない!

始まりは、元々アパレルのデザイナーだった根岸様が、このイタリアングレーハウンドという犬種を飼いはじめたことだったそうだ。普通の小型犬と違って毛が数ミリの長さしかなく、皮膚をそのまま撫でているようなスルスルとした手触り。首や手足がとても長く、胴回りは人の拳くらいの太さしかない。

『この犬種はとても寒さに弱いんです。だから季節を問わず防寒のための洋服を着せる必要があるのですが、特殊な体型をしているので着せられる服が全く無かったんです。』と根岸さんは語る。探し回っても買える店が無かったため、最終的には犬用の服を自分で作り、ついにお店まで出してしまったのだそうだ。

grindogには同じ悩みを持った、イタリアングレーハウンドやサルーキという犬種が大好きな飼い主さんが全国から集まる。地方の方がネットショップで購入してくださることが多いそうだ。広告施策などはほとんど行ったことが無いが、購入者の方がgrindogで購入した服をブログに掲載してくれたり、ソーシャルメディアの『イタリアングレーハウンド好きグループ』で紹介したりしてくれるうちにファンがどんどん増えた。今ではネットショップが店舗の売上を上回るほどだという。
画面キャプチャ

敢えて卸売やモール販売をしない

どんな方がよく購入されるのでしょう?
購入者層は40代~50代と少し高めです。実際に購入している方は女性が多と思うのですが、ネットショップでのカード決済に慣れていないため旦那様が代わりに購入していたりするようですね。女性が多いので代引き決済も人気ですよ!
卸売りやモール販売はしていないのですか?
卸売りやモール販売は、拡販という意味では魅力的ですが、grindogは飼い主さんの味方でありたいんです。商品は私がデザインしたものを縫製会社にお願いして作ってもらっていますが、こんな商品を作って欲しい!という飼い主さんの声を大切にデザインしています。卸売りやモール販売で売価が高くなってしまうのは本意ではないんです。
広告施策をしなくてもショップに人が集まるのは、単に商品の市場が狭いだけではなく、このショップの真摯な想いが購入者の方にちゃんと伝わっているからだと思う。
『実店舗にも飼い主さんがたくさん集まってくれますが、ネットショップも、いつでもイタリアングレーハウンドの愛犬家さんたちが集まっていつもワイワイできるようなサイトでありたいです。』
有限会社グラインド

これからの夢

これからのネットショップ販売における夢は、ズバリ“海外販売”なのだそう。

『ショップをやっていて驚いたのは、イタリアングレーハウンドの服が無いという悩みを抱えている飼い主さんが海外にもたくさんいるということです。Instagramなどでgrindogの服を紹介してもらうと、海外の方から“どこで買えるの!?”という声をたくさんいただきます。服を待っているワンちゃんがいるのに、お断りするのが心苦しいですね・・・』

イプシロンのクレジットカード決済『多通貨』では、現地の外貨でクレジットカード決済ができ、ショップには日本円で売上金額が入金される。ネットショップの海外販売は、サイトを英語表記で作成するところから始まり、問い合わせへの対応、海外発送など色々なハードルを乗り越えなければならないが、海外からニーズがある商品であればとても魅力的だ。決済も乗り越えなければならないハードルのひとつ。海外販売を考えている場合は是非検討して欲しい。

 

これからネットショプを始める方へ一言

私の店舗では、本当にお勧めしたい商品だけを販売しています。それは私もイタリアングレーハウンドが大好きな飼い主だからです。

ネットショップは購入者様の顔は見えません。見えませんが、ネットショップに集まる声をちゃんと受け止め応えれば、ちゃんと想いは伝わります。

そうすればどんどん購入者様との距離は近づくし、お互いに高めあえる。ある意味実店舗より購入者様との接点が多く、自分のお勧めしたい商品を全国に紹介できるすばらしい場所ですよ!
グラインドドッグ

おわりに

イタリアングレーハウンドという犬種の洋服に特化したブランド『grindog』。この犬種の魅力を最大限に引き出すアイテムが揃っていて、飼い主さんたちの嬉しそうな声が聞こえてきそうなサイトですよ。
グラインドドッグ画面キャプチャ